仏式には、『浄土真宗』、『浄土宗』、『真言宗』、『時宗』、『禅宗』、『日蓮宗』などのさまざまな宗派があり、現在もっとも多く行われている葬儀といえます。
仏式の葬儀は宗派や地方により多少異なりますが、主に僧侶をお招きし、枕経から始まり、通夜・葬儀告別式・火葬(地域により土葬)といった流れが一般的です。
また、仏式としての祭壇は特に決まった形式はありません。従来は白木祭壇が一般的でしたが、近年は生花祭壇を好まれる方も増えています。
仏式の通夜や葬儀・告別式にあたるものを通夜祭・葬場祭(告別式)といいます。告別式はもともと仏式のものですが、葬場祭でも告別式を行います。
神式葬儀が仏式葬儀と一番異なるのは式場に入る前の「手水の儀」と、それに引き続いて執り行われる玉串奉奠があります。
(これは、仏式でいう焼香にあたります。)
亡くなってから50日後に行う「清祓いの儀」を持って忌明けとする点なども仏式と異なります。
天理教・金光教などの教派神道においても、神道祭を元にした独自の葬儀を持っていることが多くあります。
基本的には、前夜式と告別式を行います。カトリックとプロテスタントで若干違います。キリスト教では、仏教の法要に相当するものとして、カトリックの「追悼ミサ」、プロテスタントの「記念の集い」と呼ばれるものがあります。
(流派によって、執り行う日が異なります。)
葬儀後の行事は特に決まりがなく、没後1週間目、1ヵ月目、50日目などに記念式を行います。
「友人葬」とは本来は一般名詞で「友人が集まってする葬儀」のことですが、現在では創価学会の営む葬儀を意味しています。
無宗教以外は本来、宗教者などを葬儀会場にお越しいただき、通夜・告別式に読経を上げていただくことが一般的ですが、友人葬の場合、創価学会の仲間,いわいる、儀典長が宗教者の代わりをし、葬儀を営む形式です。
宗教家を呼ばず、宗教で定められた儀式や形式に則らない葬儀です。「読教」にかわって本人の好きだった「音楽」を流したり、「お焼香」にかわって「献花」や「黙祷」を捧げて参列者が故人に別れを告げるなど、 個性ある葬儀形態で施行されるケースもあります。無宗教葬を望む人は多くなってきていますが、菩提寺がある場合や、家族や親族からの反発などから、比較的に少ないのが現状です。自由ではありますが、自由であるがゆえの難しさがつきまとうので事前に葬儀社に依頼することが大事になります。